美術部 高校生勉強会(クリエイティブイノベーション)

2019/11/2

2019年7月25日(木)武蔵野美術大学 造形構想学部クリエイティブイノベーション学科 教授の長谷川敦士先生にお越しいただき「これからのデザイン」についての講義を体験させていただきました。長谷川先生は株式会社コンセントという会社で代表取締役社長もされている方で、生徒にとって大変勉強になったと思います。

 

今回長谷川先生にはこれからのデザインの形について講義いただきました。海外の学校などでよく目にするSchool of Art and Scienceという学部が教養学部と英訳されているように「物を考える上での根本はArtScienceの中にある」というお話を聞いて生徒達も興味を持っているようでした。

誰に依頼された訳でも無く、探究心や興味で行動するArtやScienceは似ていて、逆に良く一緒と思われがちなArtとDesignは自己表現から作られたものなのか、他者のために考えて作られる物なのかによって異なるという事がこの図を見るとすぐに分かります。

また生徒達は長谷川先生にAwareness Testを見せてもらいました。興味のある人は是非やってみてください。このテストから私達人間は自分の期待していないものを見過ごしてしまう事を学びました。私達は日常のほとんど視覚に頼って生活しています。しかしたくさんの情報がありすぎて視たい物以外を記号化した状態で見ているそうです。だからこのテストのようにスキーマという現象が起こるのだそう。今回この話を聞いて、自分の見る目をもっと養い、見ようとしている物以外に目を向け色んな視点からの発見を増やすことが大切だと感じました。

 

講義の後は実際に大学でも取り入れられている授業をほんの一部分を体験させていただきました。

 

Session1 自分の体験を描いてみよう(3分)

Session1では配布された紙に、自分の好きなことや好きな物、これからやってみたいことや作ってみたい物などについてイラストや文章で出来るだけ多く描きました。すらすら自分の体験が描ける生徒もいれば、2・3行で終わってしまう生徒もいましたが、自分を見つめ直せる良い機会となりました。

 

Session2 Session1で描いたことを班の人に話そう

Session2ではSession1で描いた紙を見ながら班の人に自分について語りました。

 

Session3 面白そうな人を選ぼう

Session3では目をつぶってSessionn2で聞いた内容を元に一番面白かった人「MOG(Most-Omoshiro-Guy)」を指さして決めました。

 

Session4 楽しんでもらうアイデアを考えよう

Session4ではMOGにどうすれば楽しんでもらえるのかを残りの班員で考えました。お題は2つで、一つ目はMOGが主人公の6コマ漫画を考えること。二つ目は6コマ漫画の中に出てくるキーアイテムをアルミホイルで作る事でした。皆MOGの顔色をうかがいながらSession2で聞いたMOGの体験を思い出し、思い思いにストーリーにしていきました。6コマ漫画はポストイットで作るため、班員で1枚ずつを担当する事も出来、差し替えも簡単だったので、会議や今後の制作にも活かせそうでした。

この班のキーアイテムはハート土偶ちゃんだそうです。

アルミホイルは短時間である程度の形を作ることが出来たので、生徒達も楽しかったようです。

 

Session5 各班で6コマ漫画を発表しよう

最後は各班の代表が自分の班のストーリーを6コマのポストイットとアルミホイルのキーアイテムと共に発表しました。どの班も照れくさそうでしたが、面白い発表ばかりで聞いていて楽しかったです。

最後に長谷川先生からまとめのお話をしていただきました。

これからのクリエイティブイノベーションの時代では、楽しい事を考えるアートの思考と、誰かを楽しませるデザインの思考、スポットでは無くストーリーで考える発想力をもって、商品をデザインしていくことが大切だということが分かりました。これからのデザイナーに必要な資質について考え、体験した事で生徒達の思考のレベルが上がってくれていると嬉しいです。

今回長谷川先生には数々なイノベーションの例や、人間中心のデザインについて、UXデザインについて、デザインを作るプロセスなどを教えていただき大変参考になりました。大学のスタッフの皆様、長谷川先生お忙しい中貴重なお時間を作っていただきありがとうございました。

 

美術部顧問 弘正朋 森岡実里